映画"Worth"を観てきました。
2001.9.11同時多発テロの犠牲者遺族に対する補償金支払いの取り組みを
担当した弁護士が主人公の、実話に基づく映画です。
当初は、決まった計算式に基づいて
人命に値段を付けて補償されるということへの抵抗から
補償金の申請を躊躇する遺族が多かったのですが、弁護士たちが遺族それぞれに
向き合い、さまざまな事情や背景を抱える個人のことを理解するにつれて
状況が変わっていきます。
大切な人を失ったというだけでもこの上ない悲しみですが
更に数字で値段をつけられるということは受け入れ難いことだったと思います。
と同時に、この大変な仕事を引き受けて遂行した
弁護士の方々も本当にすごいなと思いました。
ものすごい覚悟とコミットメントが必要だったと思います。
でも、どれだけ大変でも、やっぱり数式で一律に値段をはじき出して
分配するということは、あの事件まで生きていた人たち、その後も
生きている遺族の方々のそれぞれ全く違う人生に向き合えば
とても無理なことだったと思います。
実際は、表面的にはわからない色々な事情や背景を持つ人たちが
たくさんいました。
毎日の生活においても、理論や理屈ではとても説明できないような
事情や背景を持つ人たちがたくさんいて、そういう人たちと
この社会で生きているんだな、ということも再認識させられました。
いろんなことを考え、感じさせてくれる映画でした。
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